Chess960 の戦略


基本的には通常のチェスで使われる戦略と同じものを使っていくことになるでしょう。
しかし、Chess960 で 特徴的なことがいくつかあります。


1.初手を指す前に考えることが多い

通常のチェスなら 1.e4、1.d4、1.Nf3 などとすぐ指せてしまいますが、Chess960 では毎回初配置が異なるので、初手を指す前にいろいろと考えることが多いです。

基本的な初手 ( Chess960 )  で比較的早く指せますが、戦略を持って指していくには 「 初手を指すまで 」 のところで述べたことを考えていく必要があります。


2.オープニングの重要性

ミドルゲーム、エンドゲームは通常のチェスとそれほど変わりませんが、初配置が異なるため オープニングでミスをしやすく、逆に相手がオープニングでミスをすれば有利を得やすいです。

特に気をつけるのは、ピース展開相手の狙いに対する適切な対応 ・ 防御、です。


3.駒交換を利用したピース展開

通常のチェスでも上級者やマスターはよく行なってますが、駒交換を利用してピースを効率よく展開させることが Chess960 ではよく行われてます。

駒交換が起きる時、ピースで取り返すことで効率よくピースを展開させます。


4.狙いを持つ、駒を協力させる

通常のチェスで定跡に頼っていると、駒を協力させるという意識が低くなっている気がします。
初めはセンターを支配する、ピースを良い位置に展開する、それぞれ単独で考えて構わないと思いますが、Chess960 のゲームに段々慣れてきたら、何かの狙いを持ってセンターを支配する、ピースを展開する、ことを考えましょう。

マスターや強いコンピューターの指し手を見ると、何かしらの狙いを持って駒を展開し、駒を協力させていることに気づきます。

例えば、ポーンを進めて単にビショップの利きを開くよりも、ポーンを進めてビショップの利きを開く時に相手のポーンを攻撃するとか、1つ か 2つ のピースで攻めず、3つのピースを協力させて攻撃地点を狙うとか、ポーンとピースを上手く協力させてセンター支配、ピース展開を行なってます。

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